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2015年4月6日月曜日

ジュピター















★★★

アンディ&ラナ・ウォシャウスキー姉弟によるオリジナルのSFアクション大作。宇宙最大の王朝に支配されている地球。家政婦として働くジュピターは、何者かに襲われたことをきっかけに、自身がその王朝の王族であることを知る。王朝ではバレム、タイタス、カリークというアブラサクス家の3兄妹が権力争いを繰 り広げており、それぞれが自身の目的のためジュピターを狙っていた。ジュピターは、遺伝子操作で戦うために生み出された戦士ケイン・ワイズに助けられなが ら、アブラサクスの野望から地球を守るために戦いに身を投じていく。ケイン役に「G.I.ジョー」のチャニング・テイタム、ジュピター役に「ブラック・ス ワン」のミラ・クニス。ジュピターを狙うバレム役には「博士と彼女のセオリー」でアカデミー主演男優賞を受賞したエディ・レッドメインが扮している。ウォ シャウスキー姉弟にとって原作のないオリジナル作品は「マトリックス」シリーズ以来で、初の3D作品。
(http://eiga.com/movie/78098/より) 

「筒井康隆コレクション」という、彼の絶版になった著作を編むアンソロジーが刊行されている。その第1巻に『SF教室』というジュブナイルに向けてわかりやすくSFを解説した本が収められていて非常に興味深い部分があったので引用する。

アメリカSF界では、この一九三〇年代を 、ふつう「スペース・オペラの時代」という。映画の西部劇をバカにして“ホースオペラ”というように、スペース・オペラとは、西部劇をただ宇宙に持っていっただけのSFという意味。
人びとが「SF」といえば、それは、アメリカの安っぽい雑誌にたくさんのる、くだらない宇宙小説のことだった。
SFがこの汚名を返上するには、それからなんと二十年以上もの年月がかかったのだ。
SFに詳しくない 僕には衝撃の文面だった。この本では「スペース・オペラ」がSF内では蔑称とされているということになっている。
以降も膨大な作家と作品名を紹介しながらSFの歴史を紡いでいく筒井康隆の知識量にも圧倒されるが、気になる方は各自購入の上読んでもらうことにして、本題である。

昨年なら『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』がこのジャンルに当たるのだろうが、確かに馬鹿馬鹿しさ満載の映画だった(もちろんいい意味で)。筒井は作中で「現代の科学技術の延長線上にある設定で、書き手が確かな知識を持ち、人間をしっかり描くこと」をSFだといっている。
それも一理あるがもう少し肩を抜いて楽しんでもいいのでは……?と個人的には思ってしまう。

そんなこんなで長い前段になってしまったが、ウォシャウスキー姉弟の待望の新作も「スペース・オペラ大作」といわれるジャンルの映画になるだろう。しかも非常に退屈な類の。

スペース・オペラを「西部劇の設定を宇宙に置き換えただけのジャンル」とは言いえて妙で、本作も一見壮大なスケール感で描かれているが、身もふたもない言い方をすれば単なるセレブのお家騒動なわけで、非常に少女漫画チックな展開だ。
主人公の持つ血筋の利権を巡って、3兄妹がそれぞれ迫ってくるのだが、ご丁寧にそれぞれの罠に主人公がハマってしまい、「助けて!」と叫ぶと即死必至のセキュリティを破ってナイト様が駆けつけてくれる…ということを3回繰り返すだけの映画だ。

この映画では地球は宇宙最大の王朝が支配する“農場”に過ぎず、人間はその王朝のための養分として収穫されてしまうのだが、そこに現代社会に置き換えたテーマなどはなく、悪役が去ったらなんとなくなかったことにされてしまったりと、脚本が非常に雑。
マトリックスも正直ぶっ飛んだ設定だったが「もしかしたら自分もカプセルの中で眠っているだけかも…」 と思わせる説得力があったが、本作を観ても「俺も宇宙人の養分に過ぎないのかもしれない…」とは小学生でも思わないと思う。
それくらい敵はマヌケだし、物語に魅力がない。

宣伝文句からして、「映像体験」ばかりを推しているのでストーリーは二の次なのかもしれないが、肝心の映像もアイデアや造形には驚かさせられるが、2時間も観ていると食傷気味になってしまう。
やっぱり物語そのものに求心力あってこそなんだろうなぁ。

壮大な作品の割に2時間ちょっとの時間でおさめてきているのも駆け足になった要因なのかも。
なんか続編も出そうな終わり方だったけど、普段映画をあまり見なそうなカップル客ですら「映像だけだねー」と話していたので安牌なデートムービーとしても機能しなそうな1本。

2015年1月3日土曜日

インターステラー

 
★★★

「ダークナイト」「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督によるオリジナル作品。世界的な飢饉や地球環境の変化によって人類の滅亡が迫る近未来 を舞台に、家族や人類の未来を守るため、未知の宇宙へと旅立っていく元エンジニアの男の姿を描く。主演は、「ダラス・バイヤーズクラブ」でアカデミー主演 男優賞を受賞したマシュー・マコノヒー。共演にアン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、ノーラン作品常連のマイケル・ケインほか。「ダークナイト」や 「インセプション」同様に、ノーラン監督の実弟ジョナサン・ノーランが脚本に参加。撮影は、これまでのノーラン作品を担当していたウォーリー・フィスター が自身の監督作「トランセンデンス」製作のため参加できず、代わりに「裏切りのサーカス」「her 世界でひとつの彼女」などを手がけて注目を集めているホイテ・バン・ホイテマが担当。(http://eiga.com/movie/78321/より)

ホラーに限らず、大画面で観る怖い映画が非常に苦手だ。
特に宇宙ものは非常に怖さを感じる。恐らく小さい頃観た『エイリアン』が心に根深く残っているのだと思う。
宇宙は非常に広く感じるが、そこに立つ人間はただただ無力で、たとえば宇宙船が壊れてしまえば死を待つしかない。広大な場にいるからここ常に死と隣り合わせというシチュエーションが、僕自身の高所恐怖症も相まって苦手意識を増幅させて、今に至るのだ–

そんな思いを持ちながら、以前傑作と名高い『ゼログラビティ』を観たが(しかもiMax/3D)、やはり感動よりも恐怖が上回って落ち着いて観れなかった。あの時当分宇宙はいいと懲りたはずなのに、高い評判に抗えずのこのこと鑑賞しに行ったのが本作である。

前段が非常に長くなってしまい恐縮だが、そんなわけで僕は宇宙もの映画がとても苦手なので、そのジャンルに当たる傑作などはほとんどスルーして生きてきた。
なので本作に出てくるイカしたキャラのモノリスや、やたら昔の特撮めいた宇宙船の各動作のシーンもどういったオマージュが込められているのか、なんとなくは分かってもほとんどが不明だ。
そんな感じで、本作は過去に撮られた宇宙もののリスペクトで溢れているのだろうが、そこへの感動を一切感じなかった人間の感想なので、筋違いなことを言ってたらすみません。

同監督のバットマンシリーズは好きだが、『インセプション』的な小難しい話だったら嫌だな、と思い観たが非常に真っ当なエンタメ作品だ。恐らく理系の専門用語も飛び交い硬派なSFに当たるのだろうが、100パー文系人間でもなんとなくは「分かった気にさせる」技術は素晴らしく、物語はスムーズに進む。
また宇宙が話の大きな基軸だが、それはあくまでモチーフに過ぎず、様々な人間ドラマがエモーショナルに描かれている。
一見何の映像か分からんものも、実は後半の伏線に繋がっていたりして、伏線好きな人にはたまらない、練りに練った脚本を味わうのと楽しみ方の一つだと思う。

ただこの物語そのものの精神性に乗っかれないと、この作品を肯定しきることが難しい。
「地球が壊滅の危機→他の星探して住もうぜ‼︎」という、なんというか非常にアメリカ的な発想が個人的には相容れなかった。

「大規模な砂嵐の発生で作物が育たない、唯一育つのは最早コーンのみだが、それがなくなるのも時間の問題。世界的な飢饉で人類が滅ぶのも時間の問題だ」という状況が作品世界の設定だが、疑問なのがこの未来では農業の技術はどうしてそこまで発達しなかったのかという点だ。

農業についてはよく分からんが、砂嵐を避けるために巨大なドームでも作ってその中でLEDライトとか使って野菜を育てないの? ていうかそうやって社内菜園している企業って現代日本にもあるよね?(←ニュースで見た)と、この設定に終始疑問符が浮かんでいた。

あと上にも書いたが「他の星への移住」という身勝手さに非常に違和感を感じる。とあるシーンで「生命体がいるが共生できる」的なセリフがあるのだが、果たしてその生命体にどう共生に合意してもらうのか。こう言ってはなんだが新大陸を見つけた時と発想が全く一緒で、おぞましく感じてしまった(この物語の主題はそれではないのは重々承知の上で)。

とまぁそんなこんなで胸に引っかかりを覚えながら3時間観ましたが、長さを感じさせず、最低限の登場人物で極限の人間の状態を描いたりしている部分は非常に良かった。
アン・ハサウェイのとあるシーンで非常にムキになりながら理屈ぽくマシュー・マコノヒーを説得するシーンがあるが、むしろ理屈を重ねるほど人間臭さがあらわになる様はとてもリアル。「頭のいい人ってこうやって感情表現するんだ…」と感心してしまった。

主演のマシュー・マコノヒーは最近『マジックマイク』や『ダラスバイヤーズクラブ』なんかの風来坊役ばかり観てたので2人の子持ちに見えないのが難点だったが、これは個人的なノイズだと思う(でも子持ちが持てない色気をスクリーン上で振りまいてたとも思うよ)。

作品としてはとても綺麗にまとまってるので、映画慣れしていない人が観たら映画の楽しさを知れる絶好の作品だと思う。
ただ「こういう欧米的な価値観が〜」みたいなことを言いだしそうなめんどくさい奴は誘わないほうが吉。

2014年11月25日火曜日

0.5ミリ

★★★★★

俳優・奥田瑛二の長女で映画監督の安藤桃子が、実妹・安藤サクラを主演に起用した初の姉妹タッグ作品で、自身の介護経験から着想を得て書き下ろした小説を 映画化した人間ドラマ。介護ヘルパーの山岸サワは、派遣先の家族から「冥土の土産におじいちゃんと寝てほしい」との依頼を受ける。しかしその当日、サワは ある事件に巻き込まれ、家も金も仕事も全てを失ってしまう。人生の崖っぷちに立たされたサワは、訳ありの老人を見つけては介護を買って出る、押しかけヘルパーとして生きていくことになる。共演に柄本明、坂田利夫、草笛光子、津川雅彦ら。(http://eiga.com/movie/80677/より)

個人的には今年は邦画がかなり当たり年で、中でも本作はトップに位置する面白さだった。しかし邦画に関して言えばあまりにも有象無象の作品が多すぎるので僕自身が「自分好みの作品を嗅ぎ分ける嗅覚」を体得しただけなのかもしれない……

高知を舞台に繰り広げられるこの作品は安藤サクラ演じる介護士の視点を通じて、ゆくゆくはこの日本が行き着く先の未来を描いている。

息子たちの財産争いに悩まされる老人、コツコツ貯めた金を怪しい投資に持ちかけられる老人、痴ほうの妻に悩まされる老人……
全員が社会への居心地の悪さを抱き、孤独感を感じている。

その老人の元へ安藤サクラ演じるサワはほとんど押し掛けるかたちで介護にいそしむ。
正直そのコミュニケーション能力、家事スキルがあれば別の仕事や果ては良き主婦にでもなれそうなのに、彼女はなぜか「老人の介護」にこだわる。

そして彼女のキャラクターの魅力の凄まじさ。
大げさな表現になるかもしれないが、もはや神聖な雰囲気すら感じてしまう立ち居振る舞いだ。
一見すると老人の弱みに付け込んでは家に住み着いているようにしか見えないのだが(つまりは恐喝です)、彼女が行うととてもコミカルで笑えてしまう。無邪気さに惹かれるのだろうか。
介護にこだわる理由や、彼女の雰囲気に関しては後々の展開で納得させられるシーンがあるのだが、そこに見える悲しさもいいと感じてしまう。

シーンの画も一つひとつが丁寧で、監督の映画愛が感じられるシーンもチラホラ。
何より監督と主演の姉妹の母親がフードコーディネーターを行っており、サワの作るご飯は半端なく美味そうだ。食にほとんど興味がない僕が反応するくらいだから、相当のことだと思う。

老人を演じた俳優陣も多種多様に素晴らしかったが、津川雅彦の独白(パンフレットには7分間とある)が凄まじかった。
ネタバレになってしまうので伏せるが「アルツハイマーで自分の記憶を無くしても、戦争については忘れられない」ことが見る側からすると本当に衝撃だ。

原作本を読んでいなかったので読む楽しみも増えた。感謝したい。

2014年11月24日月曜日

ザ・レイド GOKUDO

★★★★

インドネシア発のバイオレンスアクションとして話題となった「ザ・レイド」の続編で、今作では、警察と政界支配を目論むアジアンマフィア、そして勢力拡大を狙う日本のヤクザの三つ巴の戦いを描く。上層部の命令を受け、潜入捜査官として生きることになった新人警官のラマは、名前を偽り、マフィアのボスの息子 ウチョの信頼を得て組織の一員になる。しかし、父親に反発するウチョが組織内で成り上ろうと企てた陰謀により、ラマは対立する日本人ヤクザとの抗争や果てしない戦いに巻き込まれていく。監督は前作に引き続き、イギリス出身でアジアを拠点とするギャレス・エバンス。松田龍平、遠藤憲一、北村一輝らが日本人ヤ クザとして出演。(http://eiga.com/movie/78171/より)

前作がヤクザマンションで繰り広げられるクローズド・アクションもので上映時間105分というシンプルな構成だったのに対し、今作はなんと上映時間は146分。これだけで作品の方向性がかなり違うだろうなと感じていたが予想以上に別物の映画となっていて驚いた。

まず今作は序盤の導入が長い。具体的には主人公が潜入捜査官になりマフィアのドラ息子に取り入るまでの流れだが、上記のあらすじを読んでおけば始めの30分は寝ていてもOK、といった感じだ。

一方でアクションはかなり多彩になっており、主人公も潜入捜査官=表向きはマフィアの用心棒なのを良いことに襲ってくる敵はほとんど殺してしまってる。
前作の「誰が死ぬのか分からない」緊張感も捨てがたいが、今作の街中でのバトルも相当に面白い。カメラアクションが秀逸で一瞬どのアングルで撮られているのか分からないシーンが多いのだが、これは吹っ飛ばされた人が「自分がどこにいるのか」を分からない様を上手く表現している。

そして最高なのが物語後半のカーチェイスシーン。ありとあらゆるアイデアで、出てくる人物全員が徹底的に痛めつけられており、もはやギャグとなっているが人間の発想力の素晴らしさたるや! といった内容。

敵陣営もバットとボールでノックの容量で人を殺す背の低い男や、鋭利なハンマーで殴っては切り裂く聾唖の女、と一昔前のマンガみたいな設定のキャラが平気で出てくるが、画づくりの説得力で見る側は納得してしまうのもこの映画の魅力。

ただ正直このシリーズに脚本を求めているかと言われると1ミリも求めていなく、凝ろうとしているのは分かるが相当面白くない+分かりづらかった。
日本からの俳優もスポンサー枠感が尋常じゃなく、ミスリードな邦題も最悪。

次があるのならヤクザの徹底参戦+原点回帰のクローズドアクションを楽しみたいけど……この条件を満たすとなると『殺し屋1』の実写化になってしまう!!
 

2014年4月12日土曜日

それでも夜は明ける

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
★★★★
 
第86回アカデミー作品賞受賞作。南部の農園に売られた黒人ソロモン・ノーサップが12年間の壮絶な奴隷生活をつづった伝記を、「SHAME シェイム」で注目を集めたスティーブ・マックイーン監督が映画化した人間ドラマ。1841年、奴隷制度が廃止される前のニューヨーク州サラトガ。自由証明書で認められた自由黒人で、白人の友人も多くいた黒人バイオリニストのソロモンは、愛する家族とともに幸せな生活を送っていたが、ある白人の裏切りによって拉致され、奴隷としてニューオーリンズの地へ売られてしまう。狂信的な選民主義者のエップスら白人たちの容赦ない差別と暴力に苦しめられながらも、ソロモンは決して尊厳を失うことはなかった。やがて12年の歳月が流れたある日、ソロモンは奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バスと出会う。アカデミー賞では作品、監督ほか計9部門にノミネート。作品賞、助演女優賞、脚色賞の3部門を受賞した。(http://eiga.com/movie/79401/より)
 
黒人奴隷の映画、ということで週末に娯楽を求めて観るものでは当然ないとは頭では分かっていたが、やはり特定の人種や民族が虐げられる映画を観るのはしんどい……(タランティーノの『ジャンゴ』ですらもキツかった)。
 
黒人の奴隷の歴史に関してはほとんど無知だが、時代が時代ならこうも人は残酷になれるのかという部分をまざまざと見せられる。とは言ったものの、今もYahoo!ニュースのコメント欄や匿名掲示板で特定の人種へのヘイトは脈々と続いている。人間の営みの暗部なのだろう。
 
映画としては奴隷として売られた主人公がひたすら絶望的な目に遭う挿話がこれでもかと盛り込まれており、感動というよりはやりきれない気持ちが涙を誘う。
 
出資者としても名を連ねるブラッド・ピットは、「彼がプロデュースを名乗り出なかったら本作の制作はかなわなかった」と言わしめるくらいの功労者なので、当然ながらハンパなくいい役で出演している。
 
彼の登場が物語のターニングポイントなのだが、正直唐突過ぎる印象はあった。
 
…なんだかえらく淡白な感想になってしまったが、一つひとつの挿話は衝撃的なのだが物語の終わり方にもタイトルのような希望を抱くことも難しい、ひたすら心に重く残る一本。

2014年3月5日水曜日

キック・アス ジャスティス・フォーエバー

★★★★☆

オタクな高校生がヒーローとして立ち上がる姿を描いたマーク・ミラー原作のコミックを映画化し、口コミで評判が広まり全米大ヒットを記録した「キック・アス」のシリーズ第2作。キック・アス、ヒット・ガールというヒーローの姿を捨て、普通の学園生活を送っていたデイブとミンディ。しかし、卒業がせまり将来について考えたデイブは、スーパーヒーロー軍団を作り、世界の平和を守ることを決意する。キック・アスの活躍に触発された元ギャングの活動家スターズ・アンド・ストライク大佐とともに「ジャスティス・フォーエヴァー」を結成したデイブだったが、そんな彼の前に、打倒キック・アスを誓うレッド・ミストがマザー・ファッカーと名を改め、悪の軍団を率いて姿を現す。主演のアーロン・ジョンソン、クロエ・モレッツ、クリストファー・ミンツ=プラッセも続投し、ストライプス大佐役でジム・キャリーが新たに参加。前作を手がけたマシュー・ボーンは製作にまわり、「ネバー・バックダウン」のジェフ・ワドロウ監督がメガホンをとった。(http://eiga.com/movie/79094/より)

ヒーローものの作品は回を重ねるといずれは「正義とはなんであるか」といった難しい問題に直面し、結果作品初期の雰囲気を維持できぬまま深刻な展開になってしまうものが多い。

本作はオタクな主人公とマンガみたいな設定の(そりゃ原作はコミックだが)美少女殺し屋のキャラを生かしたポップで馬鹿馬鹿しい、ただ暴力描写はリアルという僕の弩直球の作品だけに、2作目はそういった雰囲気に陥って「キック・アスらしさ」を損なわないか心配していた。

しかし本作、監督が変わったといえど「キック・アス」のブランドをブラすことなく、シリアスなテーマも見事に描き切ったと思える。スカッとしたい人には申し分のない作品だ。

正直デイブの葛藤よりも、やはり僕らのアイドルヒットガールことミンディちゃんの思春期ゆえの戸惑いの方に鑑賞のウェイトを置いてはいたのでよく覚えていないが、それでも主人公としてよく頑張ってたと思う(適当)。

今回はヒーロー(という名の暴力コスプレ集団)が数多く出てきて非常に面白い。
どのヒーローにもネタ元があるのだろうか? そこらへんも確認していきたい(「オペラ鑑賞の帰りに両親を殺された」はさすがに分かったが)何よりもやはりジム・キャリー扮する大佐のキャラが強烈かつ人間味あふれる男なので是非マフィア時代からヒーローに目覚めるまでのスト―リーをスピンオフ化してもらいたい!

あとは主役二人の通う高校の描写も面白い。ワン・ダイレクション風なアイドル(のMV)に高校のクイーンビー的立ち位置の女が欲情するシーンや、いかにもモテそうな男はスタジャンを来てたりなどステレオタイプ過ぎるが、ベタなシーンでも笑わせる技術はさすがじゃないでしょうか。

2014年2月2日日曜日

ドラッグ・ウォー 毒戦




★★★☆

香港ノワールの巨匠ジョニー・トーの監督50作目で、中国公安警察の麻薬捜査官がアジアをまたにかけた巨大麻薬組織の壊滅に挑む姿を描いたサスペンスアクション。中国・津海にあるコカイン製造工場で爆発が発生し、現場から逃走した車が衝突事故を起こす。車を運転していた香港出身のテンミンという男が病院に担ぎ込まれるが、麻薬捜査官のジャン警部は、テンミンが麻薬組織に大きなかかわりを持っていると察する。麻薬密造には死刑判決が下るため、減刑と引き換えでテンミンに捜査協力を要請したジャン警部は、テンミンの情報をもとに潜入捜査を開始。すると、中国全土だけでなく韓国や日本にまで勢力を拡大する麻薬シンジゲートと、その巨大組織を裏で操る「香港の7人衆」の存在が浮かび上がる。

106分ノンストップで続く、追う側と追われる側の銃撃戦三昧。

冒頭の薬の運び屋の一斉検挙のシーンで警察側のキャラクターが怒涛の勢いで紹介されるが、それぞれの役割が明確なのでスッと頭に入ってくる。非常に鮮やかだ。

ホテルでのハラハラとする潜入捜査の一連の流れや、売人側の異常な戦闘能力の高さなどどのシーンもクライマックス級の盛り上がりで見ごたえがあった。

ジョニー・トー作品は近年ものしか観ていないが、本作は緊迫したシーンでも思わず笑ってしまうシュールな絵作りが多い。
序盤で死刑が確定している運び屋たちがコンドームに入れて飲み込んだ覚せい剤を桶にひりだそうとしているシーンは、老若男女が情けない姿で力んでいるさまを淡々と写している。

その“シュールさ”の集大成とも言えるのが終盤のある場所での銃撃戦で、普段その場所に流れている穏やかな空気が主人公たちによってぶっ壊されていく様子が、状況の凄惨さをさらに際立たせていて最早えぐい。

アクションもサスペンスもふんだんに盛り込まれていて本当に退屈しない映画だ。
あまり大きなどんでん返しなどはないが、退屈しのぎにはなるのでは。

2014年2月1日土曜日

THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!

 
 
★★★★☆
 
プレイヤーがプロデューサーとなってアイドルを育成する人気ゲームをアニメーション化し、2011年にテレビ放送された「アイドルマスター」の劇場版。脚本を新たに書き下ろした劇場版オリジナルストーリーで、芸能事務所765プロダクションに所属し、新米プロデューサーとともにトップアイドルを目指す少女たちが、アリーナライブに向けて合宿に励む日々を描く。監督・キャラクターデザイン・総作画監督の錦織敦史、脚本の高橋龍也、アニメーション制作のA-1 Picturesをはじめ、メインスタッフ、キャストともテレビシリーズから続投。(http://eiga.com/movie/79111/より)
 
ドラマとアニメの映画化は、本来の映画ファンからはあまり良い印象を持たれない。
単純な一本の映像作品として観られる設定のものがあまりに少ないからだろう。その意味ではこれらは―昨年大ヒットを飛ばした「まどマギ」の新作しかり―ファンがこれまでのTV放送やその他メディアで体感してきた“文脈”を映画館という箱に集約させ、感動を共有する“場づくり”に、お金を払っていると言った方が近いのかもしれない。
 
だからアニメ作品の劇場版は0時解禁の上映が非常に盛り上がるのだろう。
 
今回取り上げている本作も、様々な文脈を集約させて、ファンに感動を与えている涙腺爆撃コンテンツだ。
世間からは問題視されている課金制の携帯ゲームに出てくるアイドルを新キャラとして投入したり、劇中のクライマックスの横浜アリーナでのライブシーンは、念願かなって実現した同場所での“中の人”たちのコンサートを彷彿とさせたり、TVアニメではまだまだ成長途中だったアイドルたちが、今作ではチームの一員としての自分の立ち位置を理解し、それぞれの役割を担っているという成長した一面だったり、このコンテンツを愛している人なら油断するとギャグシーンでも涙が出てきてしまうんじゃないかというくらい過剰に仕掛けが置かれている。

そんな765PROの成長しきった姿を観られる一方で、各キャラが大きくストーリーに絡んでくることは残念ながら少ない。今作は天海春香がリーダーとしてバックダンサーを交えて行う初のアリーナライブを、様々な問題点がある中でどのように着地させるかが最大の胆となる。

春香が抱くあるバックダンサーへの情とも捉えられてしまう感情に、怒り(そして焦り)をあらわにしてしまうダンサーもいるが、この流れに関してはアニメの終盤の状況の既視感をぬぐえない。
しかし、今回誰よりも悩んでいるのは新キャラたちであり、自分たちが通った道であることを自覚してフォローに回る765のメンツが非常に頼もしい。

話し、ぶつかり、泣き、向き合い、次のステップへ行く。
言ってしまえば話の流れは王道のスポ根青春ものだが、「アイドル=プロ」の意識のもと行動する彼女たちの姿は非常に眩しい。ライブシーンはもっとボリューミーにして欲しかったが、それを補って余りある人間ドラマを観ることができた。

というわけで、週替わり来場特典コンプリート目指して、毎週映画館に通います。

2013年10月15日火曜日

凶悪

★★★★☆

死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴いていく過程をつづったベストセラーノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」(新潮45編集部編)を映画化。取材のため東京拘置所でヤクザの死刑囚・須藤と面会した雑誌ジャーナリストの藤井は、須藤が死刑判決を受けた事件のほかに、3つの殺人に関与しており、そのすべてに「先生」と呼ばれる首謀者がいるという告白を受ける。須藤は「先生」がのうのうと生きていることが許せず、藤井に「先生」の存在を記事にして世に暴くよう依頼。藤井が調査を進めると、やがて恐るべき凶悪事件の真相が明らかになっていく。ジャーナリストとしての使命感と狂気の間で揺れ動く藤井役を山田孝之、死刑囚・須藤をピエール瀧が演じ、「先生」役でリリー・フランキーが初の悪役に挑む。故・若松孝二監督に師事した白石和彌がメガホンをとった。(http://eiga.com/movie/77879/より)

非常に高水準なクライムムービーにして、さまざまな要素で“真の善悪”を受け手に考えさせるよう巧みに作られた映画だ。
そして陰惨な事件が起きる現場の終末感しか感じさせないロケーションや、山田孝之から脇役のさらに脇役に至るまでハマりすぎているキャスティングが素晴らしい。ピエール瀧とリリー・フランキーの韓国映画の悪役にも引けを取らない「凶悪」ぷりといったら温和そうな顔でCMに出ている彼らを二度と信用できないほどのクォリティだ。

残忍な殺人方法と、それを直視する映像は実際に本編を観てもらうことにして、ここで取り上げたいのは次第に“正義”の名のもとに事件に異常な執着心を見せる山田孝之扮する藤井の常軌を逸した行動だ。認知症で時には暴力も振るいだす母の世話を妻に任せっきりで彼女の相談にも取り合わず、自分は仕事に付きっきり。挙句の果てには飛び切りの大ネタを追うのに必死になるあまり、警察に捕まってしまう。

面会(というか身元引受)に妻が現れ、彼とついにまともに話しあうシーンは、本作の“人間ドラマ”の側面としてはハイライトとなっている。
「この事件を追えば被害者の魂は救われるんだ!」と藤井は言う。だから俺が仕事に追われ、事件を追うことは正しいのだと。
しかし妻は「死んだ人の魂なんかどうでもいい。生きている私を救ってよ」と嘆く
(藤井は母を施設に預けてしまうことに負い目を感じており、妻の提案をうやむやにしてきていたのだ)。
社会正義の執行に酔っていた彼は、目の前の家庭の平穏すら守らず、逃げている。殺人者が悪だとしても、追う側の人間は必ずしも善とは言い切れない。単なる探偵ものにせず「善なる人間などいないのに、人が人を悪として裁いていいのか」という根源的なテーマにまで踏み込んでいる。

事件の行方も気になるところだが、藤井が自身の家庭にいかなる決断を下すのかも見ものだ。

ヴァイオレンスムービーファンも満足の(?)陰惨としか言いようのない犯罪シーンも当然見どころである。
しかし、見慣れている人ならむしろ受け入れられるような映像の作りになっているが、むしろ池脇千鶴演じる藤井の妻の介護疲れでドンづまっている演技の方がリアルでまったく笑えない。

そして、まるで高村薫の小説に出てくる剛田刑事ばりの泥臭い捜査で真相を突き止めるシーンの各所もさることながら、上記の「真の善悪」を問いかけられる最後のシーンの迫力たるやすさまじい。
ある人物(まぁ当然藤井なんだけど)がまるで法廷に立っている被告人のように見せる演出は、セリフと相まって見事としか言いようがない。
ノンフィクション部分の要素だけでは単なるクライムムービーだったが、藤井の家庭や心理なども抉り出すフィクション部分の味付けでゆるぎない傑作になったと思う(とか言ってるが原作未読のためどこまでがフィクション部分なのかは分かりませんので間違っていたらすみません)。

2013年10月7日月曜日

マン・オブ・スティール

 
 
★★★
 
「ダークナイト」のクリストファー・ノーランが製作、「300 スリーハンドレッド」のザック・スナイダー監督のメガホンでリブートされた新たな「スーパーマン」。無敵の能力を備えながらも、それゆえに苦悩して育った青年クラーク・ケントが、いかにしてスーパーマンとして立ち上がったのか、これまで描かれてこなかったスーパーマン誕生の物語を描く。クラーク・ケント=スーパーマンに、新鋭ヘンリー・カビルを抜てき。育ての親ジョナサン・ケントにケビン・コスナー、生みの親ジョー=エルにラッセル・クロウ、ヒロインのロイス・レインにエイミー・アダムス、仇敵ゾッド将軍にマイケル・シャノンなど豪華キャストが集結。脚本に「ダークナイト」3部作のデビッド・S・ゴイヤー。音楽も「ダークナイト」や「インセプション」など、近年のノーラン作品を手がけているハンス・ジマーが担当。(http://eiga.com/movie/53194/より)
 
MARVELファンであるため(?)今までスーパーマンを観たことがなかった。
とかいってバットマンシリーズはティム・バートン版も観ているのだが。

 
『ウォッチメン』『エンジェル・ウォーズ』と「面白いはずなのに、なんだか微妙感が拭えない監督」の印象が強いザック監督だが、本作は面白い…はずなんだけどやっぱ微妙な作品だ。
 
まず個人的に好きな点を挙げると、
・バトルシーンはめちゃくちゃカッコいい
・育ての親がむちゃくちゃ立派で魅力的
・特にケビン・コスナーが素晴らしい(普通に主役超えでカッコいい)
くらいだ。3つだけかよ。
 
逆に嫌い…とまではいかないが微妙だなぁと思う点はかなりある。
ネタバレになってしまうのであまり言えないが、予告編からもわかる通り全体的にシリアスな空気が充満しており、そこに乗れるかどうかでかなり評価が分かれてしまう。
 
だってあのマント姿で真剣に会話を交わされても正直感情移入できない(超個人的意見)。
敵も味方も本気で会話を交わしている姿を見ると、ちょっとバカバカしく感じてしまう。
 
けれども観終えて劇場を出た後はとても満足していた。
後日観たウルヴァリンの衝撃が大き過ぎてこちらの印象がしぼんでしまったのが低評価の大きな要因だ。
 
しかし今後のシリーズ展開ではバットマンも出てくるとのことで、「ジャスティスリーグ」が我らがアヴェンジャーズを超えることができるのか、非常に楽しみではある。
 
このように金払って予告編を観る、という感覚はアメコミ作品では常識である。

2013年10月6日日曜日

クロニクル


★★★★☆

超能力を手にした高校生たちが、その力に翻弄されていく姿をドキュメンタリータッチで描いたSFアクション。平凡で退屈な日常生活を送る3人の高校生アンドリュー、マット、スティーブは、ある日、特殊な能力に目覚める。手を触れずに女子のスカートをめくったり、雲の上まで飛んでアメフトをしたり、3人は手に入れた力を使って刺激的な遊びに夢中になっていく。しかし、そんなある時、あおってきた後続車両にいら立ったアンドリューが力を使って事故にあわせたことから、3人は次第に自らの力に翻弄され、事態は予期せぬ方向へと発展していく。(http://eiga.com/movie/57805/より)

乙一がTwitterで「面白かった。超能力でスカートめくりしてた。」と言っていたのを見て「最高のおバカ童貞映画だっ‼」と思って観に行くと、モキュメンタリー形式で進むストーリーはバカ具合よりも緊迫感が勝っており、一括りに表現できない映画だ。

というのも主人公のアンドリューがいかにもなナード気質の少年なのだが、いわゆるスコットピルグリム的な「笑える/応援したくなるキャラ」というよりはいかにもイジメにあいそうな少年で、他のオタクを主役にした作品とは深刻度合がかなり違う。
アル中で職を追われた暴力家の父親と、重病で今にも死にそうな母親のもとで生活するアンドリューを見ていると、こっちまで気が滅入ってしまう。

そんな彼が学校のアメフトのスター選手と、唯一の友人(と言っても通学をともにしているだけだが)でいとこでもあるアレックスと超能力を手にするのだが、その後の超能力を「鍛えて」いくシーンは多少コメディ、青春色が強く、楽しんで観られるが(スカートめくりシーンもこの部分だ)、後半になるにつれて……あまり書くとネタバレになってしまうので控えておく。

ラストまでの展開が非常に物悲しく、安易な青春ムービーとは言えない。日本での宣伝文句も『みんな!エスパーだよ』などを引き合いに出しているがあのテンションを求めていくとギャップに驚くだろう」。

しかし「超能力×モキュメンタリー」の切り口は非常に斬新で撮影方法や超能力のアイデアは」とても新鮮で物語そのものよりもこちらにワクワクさせられた。

安直な青春ものではないが、忘れがたい一本になったことは間違いない。

2013年10月5日土曜日

きっと、うまくいく

★★★★★

インドで興行収入歴代ナンバーワンを記録する大ヒットとなったコメディドラマ。インド屈指のエリート理系大学ICEを舞台に、型破りな自由人のランチョー、機械よりも動物が大好きなファラン、なんでも神頼みの苦学生ラジューの3人が引き起こす騒動を描きながら、行方不明になったランチョーを探すミステリー仕立ての10年後の物語が同時進行で描かれる。(http://eiga.com/movie/77899/より)

にわかに注目を集めているインド映画だが、『ロボット』の印象が強く、破天荒かつ大味なイロモノ映画が多いのかと思っていたら、興行収入ナンバーワンを射止めた本作は直球なエンタメ作品。

160分という壮大な尺も一切だれることなく、腹がよじれるほど笑わせられたと思えば気付けば涙していたりと、感情のジェットコースターに乗せられたような最高の一本だ。

普通の映画作品であれば本作に出てくる挿話二三個でダラダラと二時間の映画を作るのだろうが、本作は過去を振り返る形式で学生時代のエピソードが主人公それぞれにスポットを当てたものから、本作の悪役である学園長(ホントは悪い人ではないんだが…)の家族にまつわる話まで、幅広く取り上げており、感情移入の度合いが他の映画の比ではない。
 
映像表現も難病をギャグとして映したり、時に登場人物がミュージカル風に歌い上げたりと観る者を飽きさせない工夫がなされている。

何より素晴らしいのが主人公であるランチョーのキャラだ。

成績・就職至上主義のエリート大学に「本来の学問のあり方」を問い続け、体制に屈することなく自らの信念を曲げずに学園長に立ち向かう姿勢はヒーローそのものだ(おまけに成績は大学トップなのだから恐れ入る)。

インドでも自殺が社会問題になっているようで、本作でも度々問題視される。

受験や進学、または就職に苦しみ、命を絶ってしまう極端なエリート社会のインドに、自殺大国である日本の病理を重ねて見てしまう人も多いのではないか。

ランチョーが周りの人間が困っている時に言うセリフ「アール・イズ・ウェル(All Is Well)」が邦題の由来だろう。

英語のタイトルが「3 idiots」のようだが邦題の方が本作を的確に表している。ただ単に3バカが大騒ぎする青春ムービーではないからだ。

この「アール・イズ・ウェル」が大活躍するエピソードが本作の最大の見せ場だろうか。

伏線が丁寧に張られた作品で、ラストに明らかになる、ある人物の真実もニヤリとすること間違いない。