2014年1月19日日曜日

2013年 日本のヒップホップベストディスク Pt.1


明けましておめでとうございます。
 
まずブログ更新、威勢が良かったのははじめたての10月のみ…という不真面目ぷり、大変申し訳ありません。
何のための移転だったのか…なんてことにはしたくないため今年こそは! しっかりとやっていきたいと思います。
そんなわけで新年一発目の更新は(新年始まってもう3週間になりますが。。)、昨年よく聞いた音楽を振り返ろうかと思います。

まずは日本のヒップホップミュージックのベストディスクを! おそらく前後編に分けてお送りします。皆さんご存知2Dcolvicsさんにも寄稿させていただいていますが、あちらは年末に買い込んだ作品を入れきれていなかったのでこちらが完全版ってことで。

2013年の国産ヒップホップは「これは!」という弩級の作品はなかったにせよ、パッケージでの待望のデビューを果たした作品や、中堅の意欲的な作品なんかが目立った年だったと思います。まぁようは昨年も十分楽しみましたよってことです。

#20 m-floNEVEN
 
 
リリースペースの早いエムフローは前作から強めたEDMカラーをさらに推し進めてきた印象です。

アヴィーチーの日本デビューも手伝って今年もEDM熱は冷めない感じかな?(←超適当)

#19 MUTANTANERSMYND OF MUTANT 突然変異的反抗期』
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
パイセンディスりコンビのQNRAU DEFが中心となって組まれたクルーの初作。タイトルもにやりもの。
やはりこの二人のラップスキルは他の若手と比べても群を抜いて上手い。他のメンバーのラップに苦言を呈している人もいますが僕自身はその“粗さ”(失礼!)も含めて好きです。
M-5「専門ドロップアウト」のライナスのモラトリアム感や、M-10「ユニクロ」の自身の奔放さを実は持て余しているラウデフの心情吐露とも取れるサビやバースにもグッとくるものがあります。
ただ曲数&QNの出番があまりにも少ないのが残念な点。

#18 PRIMALPROLETARIAT


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
MSCのメンバーでもあるプライマルの2作目。無骨なラップスタイルは前作のままで安心感を得た作品。

急逝してしまったマキザマジックプロデュースのM-2がやはりカッコいい。

#17 Fla$hBackSFLY FALL


 
お次はみんなのアイドルにしてアジカンゴッチも見初めた若手クルー、フラッシュバックスのフリーEPを。
これ、アルバムの販促で出されたみたいだけど、制作時期はファーストアルバムより後のものですよね?
初作よりもしなやかになったラップが堪能できます。その後の活躍は皆さんご存知の通り(というかファーストは一昨年の時点で評価されていたしね)。


#16 MARIADetox


 
シミラボの綺麗どころ、マリアのソロデビュー作品はアルバムの流れが非常にしっかりしていたと思います。

16曲スキットなしで聞かすことをOMSBがしっかりプロダクションしていたんだろうなぁと感じました。

ポップな作りながらマリアが持っているダウナー感も良く織り交ぜていて彼女の人間的な側面も作品から伝わってきます。実は泉まくらとかdaako的なフィーメイルラッパーが苦手なので、マリアみたいなカッコよさを打ち出すスタイルがよりヒップホップリスナー以外にも伝えていきたいです。
#15 ISSUGIEARR


DOWN NORTH CAMPの重鎮イスギの3作目も非常にポップで聞きやすかったです。3分台の曲は15曲中わずか2曲。
ほかは12分台で矢継ぎ早に曲が変わっていく構成ですが、まったく慌しさを感じさせることなく聞けます。
イスギのリスナーは彼のクールなフロウが目的の人が多いと思いますが、作品を重ねるごとに個性を鋭敏にしていっている姿勢はさすがです。
要はクールさ3割増くらいになってるってことです。


#14 L-VOKAL『別人Lボーカル』


 

 
 
 
 
 
 
 
 
前作『LIVIN’』にはあまりハマらなかったが、KREVAトータルプロデュースの本作はタイトルに「別人」と付いているものの「らしさ」溢れる快作。
彼の持っているユーモアも健全で、程よくジャジーなクレバのトラックがラップのトピック、フロウに非常にマッチしています。
初音ミク(?)を客演に招いた最後の曲も意欲的。

#13 KREVASPACE TOUR

 
そして13位はクレバのライブアルバムを。

クレバのライブ構成はレコ発ツアーでもいつもベストアルバム的な構成で行われるのでセットリストに関しては予定調和な感じは否めませんが、バンドセットの導入で音の厚みが増しているので聞き逃しは厳禁。新作『SPACE』自体は『GO』を超えたかと言われると個人的にはそこまで…という感じですが、これなら一度で3回分くらい美味しくいただける作品です。
#12 SNEEEZEAsymmetry
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
最新のフロウに捨てきれないイノセンスを乗せて。
記事はこちら
 
#11 Cherry BrownEscapism
 
11位はリスナーが待ちに待ち続けていたチェリーブラウンのデビューアルバムを。

まさかのメジャーからのリリースという驚きのデビューですが、日本のヒップホップサイトの大御所の某Ambreakは完全にスルーを決め込むという驚きの事態。
アナーキーがエイベックスに移籍したことはニュースで取り上げているのに? と誰もが疑問を抱いたことは間違いありませんがまぁ過去にひと悶着あったことが改めて浮き彫りになってしまったようですね。
肝心の中身も彼自身のカラーを変えることなくメジャーのフィールドに立っていることに感動もひとしお。定番曲「よりどりみどりー」も苦しい当て字で収録に乗り切っていて、歌詞カード見て爆笑させていただきました! 

以上で前半終了! 後半は次の更新で。

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