★★★★
01. Intro (Pro.SNEEEZE)
02. Goodbye Bitch (Pro.CHRIS GR3EN)
03. I Go (Pro.TND)
04. S.G.H (Pro.The Beatzz)
05. Money Or Love (Pro.774 for DIGITAL NINJA RECORDS)
06. Dramatic (Pro.TDC)
07. Change (Pro.Jay Beatz)
08. Whale (Pro.Jay Beatz)
09. Say So (Pro.TND)
10. Skit -Wave- (Pro.SNEEEZE)
11. I'm In Night (Pro.PUNPEE)
12. Crying (Pro.Keybord Kid)
13. Outro (Pro.SNEEEZE)
ネット上で作品を発表し、一躍有名になった神戸のラッパー、SNEEEZEの初フィジカル作品。
2013年4月17日発売。
アルバム発売前から配信されていたM-2の出来栄えからアルバムの期待値は上がっていたが、リリースされた本作も期待を裏切ることのない作品だった。
スニーズは以前ネット上に発表していた作品はどちらかというとスケールの大きいテーマでラップしていた印象が強いが、本作はリリース直前にMVが発表されたM-9などからもわかるように身の回りの、特に恋愛をテーマにしたナイーブな曲が多い。地に足の着いた、というと語弊があるが聞く側も感情移入しやすく、彼の持ち味であるスムースなフロウも相まってサクッと聞きとおせる。
彼のフロウは一聴するとメロディアスだが、現行のUSの流れを汲んだ“抜き”が絶妙で日本語を崩さずに本場使用で歌い上げる技術、先人だとSIMON、同世代だとSALUなどがいるが彼らを凌駕していると個人的には思う。
どの曲も情景描写が巧みでM-2のサビのドラマティックさといったらない。
面倒くさがって別れた「Bitch」への解放感と未練が交差する矛盾した、しかし人間くさい内面を巧みに描いたバース部分も聞き逃せない。
一方で従来の「現状打破」系の曲であるM-3や7、未来を見据えた視点を深海を進むクジラにたとえたM-8も配信の時よりもスムースになったフロウを堪能できる。
本作は客演がいなかったが、セカンド以降は他のラッパーとのがあるのか、今後も期待したところだ。
M-7 “Say So”
M-2 “Good^bye Bitch”
2013年10月14日月曜日
2013年10月4日金曜日
Gotch 『the long goodbye』
★★★★
Side A. The Long Goodbye
Side B. The Long Goodbye (P's O-parts Remix) Remixed by PUNPEE
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル/ギター担当の後藤正文が愛称でもあるGotch名義でリリースした7インチシングル。ダウンロードコード付き。2013年5月20日(レコードの日)発売。
CDというメディアすら億劫に感じている消費者が多い昨今、レコードの日という世界的なイベントにあわせてアナログオンリーで発売された本作は、アジカンの色そのままにミドルテンポの心地いいメロディが全編にわたって流れる。
サビの繊細な歌い回しも、いわゆる「アジカン節」というような青いエモさ全開というわけでこそないが『マジックディスク』~『ランドマーク』という傑作を経た円熟期を感じさせる。
一方聞き逃せないのがカップリングのPUNPEEのリミックスだ。
「アナログ」が抱える「不便性/モノの価値」というテーマにガッツリ合わせた内容で、普段のおちゃらけた雰囲気は残しつつも味わい深いリリックを披露してくれている。
何も知らなきゃ空気の中さ
モノはとても 嵩張るけど
僕たちの前の文明も
滅びたから結局最後何も残らずに消えたのかも」
この曲は「消えいくアナログレコード」をモチーフに「媒体が無くなっていっても、その文化や思いが無くなることはない」という内容になっているが、Daft Punkの音源売上の内訳を見ると、アナログの売上が結構な量を占めている。
「集めるならデカいジャケットの方が良い!」「CDよりも音質が良いっぽい!」というバカ丸出しの考えで買っているが、パンピーの説得力溢れる上記のバースに乗っかって、今後はアナログに鞍替えするかもしれない。
Side A. The Long Goodbye
Side B. The Long Goodbye (P's O-parts Remix) Remixed by PUNPEE
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル/ギター担当の後藤正文が愛称でもあるGotch名義でリリースした7インチシングル。ダウンロードコード付き。2013年5月20日(レコードの日)発売。
CDというメディアすら億劫に感じている消費者が多い昨今、レコードの日という世界的なイベントにあわせてアナログオンリーで発売された本作は、アジカンの色そのままにミドルテンポの心地いいメロディが全編にわたって流れる。
サビの繊細な歌い回しも、いわゆる「アジカン節」というような青いエモさ全開というわけでこそないが『マジックディスク』~『ランドマーク』という傑作を経た円熟期を感じさせる。
一方聞き逃せないのがカップリングのPUNPEEのリミックスだ。
「アナログ」が抱える「不便性/モノの価値」というテーマにガッツリ合わせた内容で、普段のおちゃらけた雰囲気は残しつつも味わい深いリリックを披露してくれている。
「データは凄く 便利だけど
何も知らなきゃ空気の中さ
モノはとても 嵩張るけど
思い出させる匂いがあるんだ
僕たちの前の文明も
最後には全部データ処理になっちゃって
滅びたから結局最後何も残らずに消えたのかも」
この曲は「消えいくアナログレコード」をモチーフに「媒体が無くなっていっても、その文化や思いが無くなることはない」という内容になっているが、Daft Punkの音源売上の内訳を見ると、アナログの売上が結構な量を占めている。
かくいう僕も今までアナログプレイヤーを持っていなかったが、プレイヤーによってはデジタル音源への変換も可能なものがあるということで購入を検討している(というかレコードはもとからちょくちょく買い集めている……)。
「集めるならデカいジャケットの方が良い!」「CDよりも音質が良いっぽい!」というバカ丸出しの考えで買っているが、パンピーの説得力溢れる上記のバースに乗っかって、今後はアナログに鞍替えするかもしれない。
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