Side A. The Long Goodbye
Side B. The Long Goodbye (P's O-parts Remix) Remixed by PUNPEE
ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル/ギター担当の後藤正文が愛称でもあるGotch名義でリリースした7インチシングル。ダウンロードコード付き。2013年5月20日(レコードの日)発売。
CDというメディアすら億劫に感じている消費者が多い昨今、レコードの日という世界的なイベントにあわせてアナログオンリーで発売された本作は、アジカンの色そのままにミドルテンポの心地いいメロディが全編にわたって流れる。
サビの繊細な歌い回しも、いわゆる「アジカン節」というような青いエモさ全開というわけでこそないが『マジックディスク』~『ランドマーク』という傑作を経た円熟期を感じさせる。
一方聞き逃せないのがカップリングのPUNPEEのリミックスだ。
「アナログ」が抱える「不便性/モノの価値」というテーマにガッツリ合わせた内容で、普段のおちゃらけた雰囲気は残しつつも味わい深いリリックを披露してくれている。
「データは凄く 便利だけど
何も知らなきゃ空気の中さ
モノはとても 嵩張るけど
思い出させる匂いがあるんだ
僕たちの前の文明も
最後には全部データ処理になっちゃって
滅びたから結局最後何も残らずに消えたのかも」
この曲は「消えいくアナログレコード」をモチーフに「媒体が無くなっていっても、その文化や思いが無くなることはない」という内容になっているが、Daft Punkの音源売上の内訳を見ると、アナログの売上が結構な量を占めている。
かくいう僕も今までアナログプレイヤーを持っていなかったが、プレイヤーによってはデジタル音源への変換も可能なものがあるということで購入を検討している(というかレコードはもとからちょくちょく買い集めている……)。
「集めるならデカいジャケットの方が良い!」「CDよりも音質が良いっぽい!」というバカ丸出しの考えで買っているが、パンピーの説得力溢れる上記のバースに乗っかって、今後はアナログに鞍替えするかもしれない。
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